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2021-04-13

お庭のアプローチ

【ご提案】

住まいと動線を考える際に私は自然石を使った石の通路(アプローチ)をよくお客様にご提案させていただきます。

その理由として周りの木々と自然の石が絶妙にマッチしそこにあったかのような雰囲気を出してくれるからです。

また、石はコンクリートなどの二次製品に比べると劣化しにくい(劣化がまたよい味を出す)ので、長い間メンテナンスが不要になり経済的にも良いからです。

私は石の土場から直接石を選び仕入れることを徹底しています。その理由は、自分の頭の中ですでに完成のイメージが出来上がっているので、何万個とある石の中から自分の好みの石を選び施工するためです。

石のロスが少なく、石の柔らかい表情を生かした施工をします。角ばった石などは不自然に見えてしまうため、あまり使わず、一つが主張しすぎない全体として美しくきれいに見える通路を心がけています。

【お客様のご要望は?】

今回のお客様は小さなお子様がいらっしゃいました。いろいろとお庭造りのお話を伺う中で、お子様に自然の良さ、美しさを見せてあげたい、知ってもらいたいとの思いに共通点を見出し、お施主様のご理解の元、雑木の中に景石を置き、石のアプローチを造る事になりました。

子供は土や石、水など自然なものが好きで触りたいと思う子が多いのですが、なかなか近くにそういった環境がない方がほとんどです。ひとりでも多くの子供に自然の良さを知ってもらいたく、ご提案時にそのような思いをお伝えしています。

【施行のながれ】

私が石の通路を作る際に行う事として、まずは大きい石をランダムに据えます。

大きい石と大きい石の間に中くらいの石、小さい石を詰めていきます。

そうすることによって大、中、小のバランスがよく取れて見た目もきれいになります。

 

初狩石

初狩石あられ敷き

同じ大きさの石を同じように据えるのではなく、私はあえて隙間を作ってそこに小さな石を差し込み、模様を出すようにしています。

もちろんお客様のご要望やそのような状況であれば小さい石をきれいに並べることもします。

その時々によってどのようなアプローチにするかは変わりますが、美しく、動線としての使い勝手も良い通路づくりを目指しています。

また通路としてではなくお客様が一服する場所として石を敷き詰めて、テラスみたいにした事例もあります。

まずは平板を置き、

その間に初狩石を敷いていくように施工しました。

初狩石と御影平板で敷石

初狩石と御影平板による敷石

【お客様へ】

庭の中、玄関前などの動線を考える際、石による通路造りを検討してみてください。

自然石と緑の織りなす通路はまた味わいのある憩いの空間になると思います。

 

 

 

 

 

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