和の庭リフォームのおしゃれな施行例#湯河原個人邸
湯河原にお住まいのお客様に、和の庭リフォームを請け負わせていただきました。張り替え前、既存の古材へのねぎらいの思いをこめつつ解体し、心をこめて作業させていただきました。
目次
お施主様との出会いとご要望
弊社のホームページを訪ねていただき、お問い合わせ頂きました。
ご要望として経年劣化で老朽化したものを解体し、新しく生きかえらせて欲しいとのことでした。
具体的には今回のご依頼内容は次のようになります。
1.ウッドデッキの老朽化により床材張替え
2.薪棚の根太及び床材張替え
3.駐車場の拡張及び石張り
4.隣地の遮蔽
施工開始
ウッドデッキ・薪棚解体
まずは10年前に施工されたウッドデッキや薪棚の柱や根太、床材を全部解体しました。
10年で柱が老朽化し、浮いた状態になったり、床材が腐って今にも底が抜けそうになっていたので、柱と根太材は腐りにくいハードウッドで作り替えました。
床材の張り替え
床材は建物の雰囲気と合わせ、国産の杉材(注入材)を使用しました。
ハードウッドよりも和の雰囲気になり、見慣れた材であるため、視覚的にも落ち着く空間となります。
ハードウッドは耐久性はありますが色合いも明るくどこか洋風の雰囲気になる気がします。
陰翳礼讃という本を読み、明るい色味より、やはり日本らしさのある、落ち着く色合いの材を最近は設計に取り組むよう心がけております。
もちろん洋風のご要望には洋風なお庭作りはします。建物とその地域の歴史、景観を意識してお庭を造る事も大事だと思います。
薪棚の作り替え
また薪棚も作り替えました。杉材がよく合います。
駐車場の拡張工事
駐車場は元々斜面に植栽されていた木を移植し、車が最大3台停めれるように拡張工事しました。
水勾配をとり、かつあまり勾配を感じさせない高さ設定をしました。
高低差があったため、低い場所は土留めの石積みを産地の小松石で施工しました。
駐車場には御影平板と佐久鉄平石を敷きました。
佐久鉄平石の大判と小さい石を混ぜてみました。
菊炭を敷いた排水路
また建物と駐車場の間には排水路として菊炭を敷きました。
断面が美しい菊割れの花模様で、悪臭や水分も吸着するため調湿、浄化等の効果があり実用的でもあり、茶道でも馴染の深いものです。
水鉢と苔張りの小さなお庭
既存のドウダンツツジの生垣の前に水鉢と苔を張り、小さなお庭を作ってみました。
倉地造園設計が大事にしていることの一つに既存の植栽や置石など、可能な限り活かすということがあります。
今回も景観を損ねることなくドウダンツツジとの調和がうまくとれたと思います。
杉皮塀の施工
隣地との境界には杉皮塀を施工しました。
2期工事のご依頼
お客様も大変満足して頂き、2期工事もご依頼いただきました。
6月ごろ2期工事を予定しております。
お客様にはこのような貴重なお仕事を経験させて頂き心から感謝しております。
引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。