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2022-04-20

桜の木を名栗加工し名栗門へと活かす

伐採された桜の木を名栗加工し、名栗門を制作した経緯をお話します。

きっかけは、本日、藤沢市某所にてウッドデッキを製作しに行ったことからでした。

ウッドデッキ施工前

ウッドデッキ施工中

こちらのウッドデッキを制作中に、すぐ近くで、チェーンソーの音と共に巨木が倒れる音が聞こえてきました。

何事かと思い、休憩時間に立ち寄ってみると、業者の方が次から次へと巨木を伐採していました。

その現場には、「風致保安林」と書かれた杭が打ち込まれていました。

調べてみると、

「保安林とは、水源の涵養、土砂の崩壊その他の災害の防備、生活環境の保全・形成等、特定の公益目的を達成するため、農林水産大臣又は都道府県知事によって指定される森林です。保安林では、それぞれの目的に沿った森林の機能を確保するため、立木の伐採や土地の形質の変更等が規制されます。」

さらに、「風致保安林」は保安林制度の中で、下記のように意味づけられているものです。

「風致保安林」

「名所や旧跡等の趣のある景色が森林によって価値づけられている場合に、これを保存します。」

*林野庁HPより抜粋

 

伐採する経緯等はわかりませんが、先日、NPO法人地球守主催の土気山ダーチャの環境改善ワークショップに行き、樹木の存在の大切さを学んできたばかりだったので、次々に伐採されていく姿を見て、虚しさと悲しい気持ちが込み上げてきました。

 

伐採されていた業者様にお声がけさせて頂き、

ご厚意で、伐採された桜の木の一部を頂きました。

これほど長い年月を経て立派に育ち、その地を見守ってきた桜の木を単に処分場で焼却するのは悲しすぎます。そこで、活用の仕方を考えました。

 

桜の木を活用して製作した名栗門です。水分を多く含んでいるので、乾燥させ、今後お客様のリフォーム現場に取り付ける予定です。既製品では出せない自然が作り出したありのままの形、味わい深さを醸し出してくれます。残りの枝は、庭の通路や家庭菜園の仕切りとして利用する予定です。

最後に倉地造園設計では自然素材を極力使って、外構、お庭造りすることを心がけています。環境への配慮はもちろん、既製品では決して出せない味わい深さを日々追求しています。

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