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2023-06-19

ハウスメーカーの外構を断るべきか迷ったら

お家の設計施工をハウスメーカーにお願いした時に外構工事も依頼することがあります。ただ、お見積書を提出いただき確認した時に「これって相場はどのくらいなのかな?」「ちょっと高い感じがする」など、悩みどころは価格面ではないでしょうか。

ただ、価格面だけを考えるのはもったいないです。

結論を先に言いますと、迷ったら、造園設計会社や外構専門業者に見積を依頼しましょう。次にその理由をお伝えします。

ハウスメーカーの外構工事は高い?

ハウスメーカーは外構工事を下請け業者に依頼するため、どうしても利益をのせて見積を作成します。これは当たり前のことです。企業は利益を追及しなければハウスメーカーは良い仕事をできません。

そこで、外構工事を分離発注して外構専門業者あるいは造園会社に依頼した場合はどうでしょうか。

ダイレクトに業者に依頼するわけですから、利益は圧縮されることは容易に想像つきますね。その浮いた分を外構やエクステリア工事、庭造りに回すことができます。

同じ資金を使うのであれば、無駄をなくして、満足のいく外構やエクステリア、お庭づくりに有効に使いたいですね。

家を建ててからでも遅くないけれど…

ハウスメーカーが家を建ててから希望の庭をじっくりと造園設計会社に相談しても全く問題ありません。

ただし、途中でハウスメーカーの委託業者ではなく、別の業者に切り替えるとなった場合は注意が必要です。

ハウスメーカーが住宅ローンを組む際に、自社提携の業者に依頼せず、途中から外部の業者に依頼しようとしたときに、今からでは住宅ローンに組み入れが間に合わなくなりますから当社の提携業者に依頼するようにしてくださいと言われる場合があります。

この場合自己資金があれば、外部の業者に依頼することが可能ですが、無い場合は委託業者にお願いすることになります。

勿論委託業者はしっかりとお見積りに合わせた施工をしていただけるので良いのですが、お家づくりの資金繰りの際に住宅ローンを組むのであれば、注意が必要ですね。

家と外構やエクステリア、造園などを分離発注する場合は自己資金をいかに有効にいかすかが決め手になります。

外構工事は「庭づくり」の一環

とかく、同じ機能を果たすならば価格を抑えたいところですが、価格面だけに拘ると相見積もりをとって同じものなら安い業者へ依頼することが良いと考えがちです。

しかし、専門家であるならばともかく、部材の違いなどわからないケースが多くあります。安いには安いなりの理由があるわけです。

ですから、まずは外部の業者に依頼し、中間マージンを無くすことで、予算に合わせた機能美を求め、大事な庭造りの景観の一部として考えることが良いですね。

次の施工例は、大手Sハウスメーカー様にてお家を建てられた方が、分離発注として弊社に外構工事を依頼されたものです。

Sハウスメーカーの営業ご担当者様からは、地域の委託業者でなくても良いので、信頼があり自身のご希望がご予算的にも合う業者にお願いしても良いですよとお施主様ファーストの前向きなお話をいただいたそうで、弊社へご依頼いただいた経緯があります。

施工例-機能門柱と植栽で、Sハウスメーカー様施工の素敵なお家も一層引き立ちますし、お施主様とご家族の方も外出から帰ってきた時、お家の窓を開けたとき目に映る雑木や緑で心が和むのではないでしょうか。

 

自然素材を生かした外構工事は素敵なお家と調和がよくとれていますね。

ではどうすればいいか

理想としては、お家を建てる計画が決まりましたら、事前にお願いする造園業者を決めておき、ハウスメーカーとのお打合せの際に同席させていただくことです。

ハウスメーカーは家づくりのプロですから、インテリアや間取りなど、理想の家を作ることは想像しやすいですが、庭造りや外構工事は委託業者に任せることになります。

ただし、自身の選択した業者であってもハウスメーカーの委託業者であっても外構工事は家が建ち終わった後の工程になります。途中から同時進行することはありません。

つまり、家が建ってからゆっくり庭造りを楽しみ、四季を感じる庭をつくっていくのでも良いわけです。ただし、先述のように資金を住宅ローンの中に組み込む場合は除きます。

昨今AI流行りで自然に親しみ癒されることもない世の中で、四季おりおりの風情を楽しめる外構工事を含めた庭づくりをあなたの信頼のおける造園業者に発注するのがおすすめです。

時間が経過すると子供が成長したり、自身が疲れを癒せ、自然と親しむことも望むようになったりもします。外構工事は今だけではなく先を考えて庭造りの一環としての造作をおすすめします。

よくある賢いやりかたの例

倉地造園設計がよくうけるパターンについてお話します。ハウスメーカーと庭の専門業者との折衷案とでもいいましょうか。

決して無理はせず、生活に必要な門柱やカーポート、アプローチなどはハウスメーカー(実際は委託業者)にお願いし、あとでゆっくりとご自身の満足するお庭づくりをゆとりをもって楽しんで造る。賢いやり方だと思います。

 

ただし、自己資金をお庭造りに残しておくか、後で準備する必要があります。

まとめ

以上のことから、まとめますと次の3つになります。

1.お家を建てる計画がはっきりしたときから外構、エクステリア、庭造りを依頼する業者を選んでおきましょう。この際できれば地元の信頼できる業者がベストです。目的は限られたご予算の中で、納得のいく外構工事、エクステリア工事、庭造りを無駄な費用をかけずに施工するためです。

完成後のメンテナンスや、追加工事、困りごと対応などフットワークの軽さを生かせる業者がベストです。

2.家が建ち終わってからでも外構、エクステリア、庭造りは遅くないですが、住宅ローンに組み入れる場合は注意が必要。ハウスメーカーの委託業者に依頼することを途中から変更する場合は特に自己資金との兼ね合いを考えることが大事です。

ハウスメーカーの委託業者、他の専門業者に直接依頼する場合も施工は家が建ち終わってからになります。細かいところでは、ポストやインターフォンの取り付けなど外構工事をハウスメーカーの委託業者でない業者に発注する場合は事前に工程を把握することが大事です。

実用的な賢いやり方として、ハウスメーカーに生活に必要な外構(カーポート、門柱、アプローチなど)を依頼し、素敵な家に住みながらゆっくりと庭造りを楽しむことも一つの選択です。

3.一生に一度の大きな買い物になるお家ですから、その道のプロである信頼のおけるハウスメーカーにお願いし、年とともに自身やご家族の心の癒しとしても大きな影響を与える「お庭づくり」を意識しての外構、エクステリアをお考えいただければ幸いです。

倉地造園設計では藤沢を拠点とした自然素材を生かしたお庭づくりをお手伝いさせていただいております。

藤沢、鎌倉、横浜など、あちこちの現場を回っております。まずはご相談いただければ、きっとお力になれると思います。

お電話:0466-47-3812

携 帯:080-6640-5580(こちらが確実です)

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